直感的な操作でTwitterまとめ作成ができる”Togetter”が超便利

Togetter(トゥギャッター)
Togetter(トゥギャッター) - 注目のTwitterまとめ

Twitterまとめが誰でも簡単に作れるWebサービス”Togetter”(トゥギャッター)が身内で話題になってたので僕も試しにちょっと使ってみたのですが、本当にむちゃくちゃ簡単でびっくりした件について。

使い方

「見ればわかる」の一言で終わらせていいくらい簡単なんだけど、あえて説明していかに便利かをアピールしてみますよ。

まず、トップページから自分のTwitterIDでログインして「リスト作成」を選択するとこんな画面に。左側が現在のタイムライン、右側がリスト作成用のスペース。

左からまとめたい発言を選んでドラッグアンドドロップでぽいぽい右側に放り込んでいく。後で一括ソートできるので、この時点での発言順はそれほど気にしなくてもよい。右下のボックスに直接発言URLを入れて追加することもできる。
もちろん現在のタイムラインだけではなく「お気に入り」等を表示することも可能。リアルタイムですぐにまとめを作成するんじゃなければ、後でまとめたくなりそうな流れの発言を全部ふぁぼっておいて「お気に入り」から作成するやり方が楽そうですね。

必要な発言を全て放り込んだら「並べ替え」ボタンを押せば自動で発言時間順に。この時点でだいたい通じる内容にはなるので、問題なければそのまま公開してもオッケー。
ただ、皆さんご存知の通り、更新のタイムラグでやりとりが前後するのはTwitterではよくあることなので、最後に自分の目で確認しておかしいところは手動で並べ替えるとより良いまとめになるでしょう。その際大きく場所を移動するなら、一度発言を左に置いてからもう一度右に持っていくと効率がいい。*1

また、文字サイズや色を変えて特定の発言を目立たせる「デコレーション」機能も使うと、一気に2chまとめブログ風になったりする。
※追記
最初書き忘れてましたけど、Togetterの公式アカウントをフォローしておけば、自分の作成したリストの閲覧数を一定ごとに知らせてくれたり、注目のリストの状況を発信してくれたりするのでさらに便利ですよ。

Togetter(トゥギャッター) - まとめ「ニコマス民のニコマス以外マイリスト」
で、こちらが完成品。深夜のふとした発言に複数人が食いついて発生した、ニコニコ動画の公開マイリスト晒しの流れです。
いや、ほんと簡単だなこれ。「調べれば誰でもできる」じゃなく、これなら本当に調べなくても存在知ってりゃ誰でもできる。

Twitterまとめのメリット

Twitterまとめ」ってジャンル自体はTogetterが出てくる前からとっくに定着していたもので、当然さまざまなめりっと*2があります。

Twitterは常時複数の話題と独り言が混ざり合った状態が普通ですが、独り言はともかく複数の話題の全体像を把握することってかなり困難なのはわかりますよね? そんな混沌としたタイムラインから、それぞれの話題を整理して読みやすくすることは大きな価値がある。

上記はその場に居た人にとっての話ですが、後追いで話題を楽しみやすくなることも大きいよね。発言の敷居が低くて様々な人物が常時ウロウロしているTwitterは、次々と面白い話題が生まれては消えていく空間です。前者の「面白い話題が簡単に生まれやすい」はTwitterの大きな長所ですが、後者のそれがあっという間に消えていく……つまり「コンテンツとして定着しにくい」ことは欠点だと僕は思っています。Twitterまとめはそんな欠点に対する処方箋の一つでもある。
いやいや、一期一会なところがいいんじゃねーかって意見もあるだろうけど、僕は貧乏性でそのへんが気になっちゃう性質なので、個人的にこの点はけっこうポイント高いんだなー。*3


以上のように色々とメリットが多い行為ですので、当然個人のブログやTumblerでやってる人は既にたくさんいたわけです。そういう人たちにとっては、従来のツール等を使ったやり方のほうが早いし楽かもしれません。
では、Togetterのこれまでのまとめとの違い・強みはなんでしょう? ……ちょっと考えただけで、いくつか大きいのが思い浮かびますね。

圧倒的なとっつきやすさ

ツールいらない、マニュアルもいらない。一部のまとめ人が散発的にやっていたものを、誰もがその場の思いつきでやれるレベルまで引き下げている。いままでやろうと思ったことすらない僕のような人間の目の前まで、「Twitterまとめ」ってジャンルが降りてきた感があります。
例えば、何か面白い話の流れを見かけたときに、

「○○さん(いつもまとめ作ってる人)まとめてくんないかなー」

と今まで思ってた人でも、

「誰かがTogetter使ってまとめりゃいいよな。あ、誰もやらないなら俺がやろうか。

という思考になりやすくなるんですね。*4
さっき例に出したマイリスト晒しのタイムラインなんかは、別に僕じゃなくてもその場で会話に参加してた人の誰が編集したっていいわけです。実際参加してる人はほぼ全員サイト持ちだったので、抜けや間違いがあった場合は誰かが補完してくれるだろうと思って「誰でも編集可」で投稿していたりします。

リスト巡回がしやすい


Togetterのトップページには「注目・人気・新着のリスト」などがズラっと並んでいて、気になったタイトルや人気のリストを適当に巡回するだけでけっこうおもしろいんですよ。要するにはてなのトップからホットエントリー巡ったりニコニコのランキングやタグ検索巡ったりする感覚Twitterのまとめを巡れるわけですね。
そりゃこういう楽しみ方は今までもあったんでしょうけど、僕の中でTwitterまとめってのは「知り合いのやりとりを後で確認するためのもの」って固定観念があったので、けっこうカルチャーショック受けました。

投稿が目立つ

上記とも関連することですけど、まとめ人が個別に自分のブログ等で公開するんじゃなく投稿場所がTogetterに集約しているので、ぶっちゃけ目立ちやすいです。

例えば、さっきの説明に使ったマイリスト晒しのまとめですが、現時点で600PVを超えてるんだよね。
元々が深夜に起こった流れで、ブログにURL貼ったのは今がはじめて。Twitterに意識的にURL貼ったのは土曜深夜の2時半くらいに「さっきのまとめたよー」ってツイートしただけ。んで、僕が過去にTogetter使ったのはテスト投稿の一回のみでまともなリスト作成としてはこれがはじめて。なので、もともと自分とその場で話に参加してた人+αくらいが見るかなーって軽い気持ちでまとめてるんですよね。時間も時間でしたし、あのときのタイムラインにそれほどたくさんの人がいたとも思えません。
それがあっさりとこれだけ回っちゃうってことは、Togetterをチェックしてる人の数ってけっこうバカにならんような……?*5

集合×集合=強力なWebサービス

2chまとめブログの桁違いのアクセス数*6を考えれば「多数の人間の発言をわかりやすくまとめること」がいかに人を惹きつけやすいのかはわかると思います。
そしてTogetterは2chまとめの方法論をさらに一歩先に進めたものと見ることができそうです。2chまとめを編集しているのはたいていの場合一人だと思いますが、Togetterを編集するのは無数のTwitterユーザー。もちろん編集人の能力や観測範囲によってそのクオリティは上下しますが、投稿場所が一つに集約され、注目のリスト・人気のリストが目立つことで、一定以上の面白さが保証される。
また、2chまとめと比較するならば、同じように「勝手に人の発言を持ってきてコンテンツにするなんて」という批判は起こりえるはずですが、それも個々のTwitterユーザーが勝手に編集して投稿するって形式を考えると、大きな問題になるほど燃え上がる展開は考えにくいですよね。わかりやすいターゲットが存在しませんから。
ううむ……最初は単なる便利なまとめツールできたなーって印象だったけど、こうやって色々考えてみると、集合に集合を重ねて場所のみを集約するって発想は、かなり上手いアイデアな気がしてきたな。


Twitterもすっかり日本に定着して「あの芸能人や政治家がTwitterで云々〜」なんて記事が当たり前のように週刊誌に載るような昨今。このまま行けば、ユーザー数はさらに増え続けるでしょう。
既に十分に成功しているように見えるTogetterの真価が発揮されるのは、もしかしたらこれからなのかもしれませんね。

*1:つまり左を作業場所に使う。そうしないと右画面のスクロールがちょい面倒。

*2:典型的なTwitterまとめブログですね!

*3:次々に話が埋もれていって「コンテンツ」にならないってーのは、多少マシなだけでブログも同じなんだけどね。僕のような人間がTwitterを見るときに感じる「もったいなさ」って、ブログ以前のいわゆる「テキストサイト」「Webサイト」って呼ばれるものを運営してた人がブログに感じるものと近いのかも。

*4:当然そのためにはTogetterの知名度がある程度無いとダメなんだけど。まあ、今この記事を書いている理由の一つはそれで。

*5:僕にこのサービスの存在を教えてくれたいずみのさんも「少し興味深い議論をまとめてみたらあっという間に1000PV超えて、自分のブログに書くより人来やすいかも」って苦笑してました(笑)。

*6:大手って言われてるブログでも普通は数百万PV程度だけど、2chまとめブログって億の世界。