文字で読むPインタビューとニコマス通史 - 『敷居の部屋の関係(relations)』
「ニコマスP」とはどういう存在か。彼らが何を考え、ニコマス文化を築いて来たか。
紹介ブログ管理人によるPインタビューと、ベテランP自身による「ニコマスPV」史の分析。
ヲタクらしい二次元愛から、作品の裏話裏設定、妙に広がる知識と分析、果てはニコマス社会への「警鐘」まで。
二年半に亘る流行を走り続けたニコマスPという作者群の、ちょっと立ち止まった思考の一端を垣間覗く内容を、一冊にまとめてお届けします!
――ボツになった前説案より
- あのときの僕らは「俺たちに明日は無い」という感覚に突き動かされていた。
- 最後に残るのは思い出。がむしゃらにやった思い出が、歴史になる。
- 毎週見てるとね、他人事みたいな気持ちでいる人までむりやり引きずりこんでしまう力がね、ありました。
――本文より
ラジオ用掲示板で「書籍化希望!」とか書いてた人も、まさかマジで本になるとは夢にも思うまい。(後書きと同じ語り出し)
というわけで、唐突ですが夏コミにサークル『敷居亭』初同人誌がお目見えします。抽選には見事に落ちちゃったんですが、こころよく委託を引き受けてくれる人が現れたので、予定どおりお届けできることになりました。
『敷居の部屋の関係(relations) -ニコマスとともに歩んだ男たち-』
- 委託先1:【金曜日(1日目)西地区 "み" 24b】サークル名「ギャラリークラフト」(id:craft_kim)
- 委託先2:【日曜日(3日目)東地区 "N" 19a】サークル名「Paradoxical Library」(id:myrmecoleon)
- 新書サイズの横書き同人誌
- 全80ページ
- ネットラジオ『敷居の部屋』DikePの回、および木曜洋画劇場Pの回を文字起こし再構成し、脚注をプラス!
- DikePによる小論『通史から見るニコマスP世代・上』収録!
- ¥600
表紙イメージ
- 表紙イラスト:上田夢人
- 裏表紙イラスト:くらふと(id:craft_kim)
- 表紙デザイン:いずみの(id:izumino)
どうしても地味に見えがちな文字のみの同人誌が、イラストのおかげで一気に華やかに!
見てのとおり表紙イラストは上田夢人さん描き下ろし。『アイドルマスターrelations』の持ち歌PV風壁紙シリーズが商用利用以外フリーということもあり、ニコニコ動画でそれと知らず目にしている方も多いでしょう。*1
裏表紙イラストはおなじみくらふとさんのトップ絵をデザインしました。ポスターが偶然シンクロしてるのがこれまた(笑)。僕は「truetears」も大好きなので、むちゃくちゃうれしいです。
本文イメージ
目次⇒本文。こんなふうに横書きでDikePの回⇒木曜Pの回を文字起こしして読みやすく校正したもの+脚注が続き、
後半は大工さんの小論『通史から見るニコマスP世代・上』に。目次の内容読むだけでピンと来る人はピンと来ると思うのですが、正直この原稿むちゃくちゃおもしろいです。とてもおまけのゲスト原稿と言えるようなレベルじゃありません。(ただし、『通史』というのはあくまで大工さん自身が実地で体験してきたニコマス「PV」の通史ですので、そこはご了承ください。)
今回は第一部「2007年のニコマス社会」までを収録。後編「2008年以降のニコマス社会」が発表されるかどうかは……この本の結果次第だったりして。
ラジオ・通史部分を通した本全体のテーマをのべるとしたら「ニコマスの思い出と未来」あたりになるでしょうか。表紙デザインがやたらとクオリティ高くなってますけど、本文もそれに負けずになかなか興味深いものになっているのではないか、と編集一同自負しております。
スタッフ
- たいとく(id:taitoku/企画・統括)
- かな(id:kana0355/DTP)
- いずみの(id:izumino/スーバーバイザー他色々)
- 大工(DikePの回文字起こし・『通史』執筆・校正・デザイン)
- 敷居(脚注・校正)
- 協力:有村悠(id:y_arim/木曜Pの回文字起こし)
えー、見てのとおり敷居はそれほど動いてない。
この本が皆さんにお届けできるのは、「俺たちが責任持って形にする」と断言して実際に最後まで面倒見たたいとくさんかなさんはじめ、締切限界ギリギリで様々なアドバイスや手伝いを申し出てくれた方々のおかげ。
夏コミまで一週間を切ったこんなギリギリの状況での告知となってしまい、申し訳ありません。
僕も委託先に売り子として行くことになりますが、コミケは買うほうとしても出すほうとしても初参加で、むちゃくちゃドキドキしてます。お手柔らかに……よろしくお願いします!
追記:通販について
コメント・ブックマーク・Twitterなどで予想以上に多数の通販希望がありましたので、サークルメンバーで協議した結果、通販をやる方向で進めようということになりました。ただ、コミケ用に刷ってる数との兼ね合いもありますので、すぐに対応できるかどうかはまだわかりません。まあ同人評論本の常識から普通に考えれば間違いなく残るの確実な数を刷ってるそうなので大丈夫だとは思うのですが……。
仔細はコミケ後に告知いたします。→関連記事のトップからどうぞ。