『劇場版まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』のそんなに全力でもないネタバレ記事
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
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ネタバレかどうかの配慮って昔から色々言われてますけど、結局タイトルにそう書いてあるのが一番わかりやすくてありがたいですね。特にそのへん気を遣いたくなるタイプの映画だったってのもあると思うのですが、まどマギに関してはみんなそうしてくれてた感じなので回避が楽でした。
で、てれびんが書いてたコレがいい仕事してるなあと思ったので紹介。
実際いい映画見て盛り上がった後って色々すっ飛ばして感想とか考察とか書きたくなっちゃうもんですけど、そこそこに難解で圧縮されたこの手の映画で「とりあえず最初に」読みたいネタバレ記事って、こういうそのまんま簡潔に内容をまとめなおしたものだったりするもんです。難しいこと言う前にまずは頭の整理、話はそれから。意外とわかっているつもりでこぼしてる部分とかもあったりするし。とりあえず最初に一度読めばいい類のものなので、後で感想書く人がリンク貼って楽できるしね。てれびんえらい。飴をあげよう。
こっから感想
それはそれとして、神に叛逆する悪魔の物語、素晴らしかったですねえ。見終わった直後の感想は「よくやってくれた!」の一言でした。すごい満足感。
大いに話題になったTV版まどマギはじっさい素晴らしく面白いアニメだったし、「魔法少女の運命に絶望しかないのなら、神になってその絶望をぶち壊す!」(上条さん風)ってラストにもパワーがありました。
でも、釈然としないものを感じた人もまた多かったはずなんですよね。希望を持った魔法少女が必ず絶望にたどり着くあの世界のシステムは確かにクソッタレだ。ぶち壊されるべきだろう。が、そのためにまどかという一人の少女が人柱になる必要があるのなら、それもまたぶち壊したくなるくらいにクソッタレな事実なんじゃないか? というやつです。まあ、当然出てくる疑問だよね。
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そのとき期待したとおり、いや、期待以上の完璧に近いアンサーを見ることができましたね。ほむほむ、マジ重い女。俺たちができないけどやってほしかったことをやってくれる。そこにシビれるあこがれない!
『紫色のクオリア』漫画版*2の完結編もちょうど良いタイミングで出ましたね。
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ありとあらゆる全てを試した後で最終的に「それでもやっぱり独りよがりじゃ駄目」と理屈じゃなく理念にたどり着き、その末に起こる「1/1,000,000,000のキス」の奇跡はマジ半端なく美しい。でも、確かにエゴで独りよがりなんだけど、果てしない戦いの果てに「このときを待っていた」と戸惑うまどかを強引に人の世界に引きずり込むシーンには、それに匹敵するくらいのパワーがある。あくまでも人の業を描くことに拘るのがウロブチさんなんだなあ。
ところで、既にむっちゃくちゃ満足したのでこれ以上の続編は無くても一向にかまわないのですが、神になる話と対になる悪魔になる話とくると、次に来るのは人間の話? と考えちゃいますよね。これだけ人気出たんならさらに作ろうって提案は絶対あるだろうし、さらなる展開もありえる……のかなあ?