アイマスMAD作者別まとめ「レリヲP」

個人的には他にも入れたいP(レリヲPや友P、ありすえPあたり)がいて迷ったり


――アイマスMADの頂点を担うP達

そりゃつまり僕にやれって言ってるんだなコノヤロウ! と勝手に解釈してお久しぶりのプロデューサー別ピックアップ。なんとなく字面が気に入らなくなったので名前を変えて再スタートします。
ありすえPは最初に取り上げて精度が低いのでリニューアルしたいし、友Pの芸の広さもプッシュしたいところだけど、取り上げるタイミングとしてはもう今しかないレリヲPを優先いたしましょう。

実は元々ネタ系な人


(声を切り貼りしてコメント通りの歌詞になってます。)
今でこそ超ガチな頂点Pの一人として認識されているレリヲPですが、実は元々ネタ系な人。
ネタ師としてのクオリティも非常に高く、春香が閣下へと脱皮する原因を作った一人でもあります。なんせデビュー作がポジティブ守銭奴バージョンの改変ですから。かなり受けの良かったオリジナル改変をさらに強くして全編カオスになったのが↑の春カオス。


だいぶ以前に紹介したこのメカオスバージョンもレリヲP。メカ千早の系譜の一つですね*1。これは僕も相当な回数再生してます。

『夏祭り』以降、「後半の演出に定評のある」レリヲPに


そしてレリヲPの転機となった作品がこの『夏祭り』。レリヲPと言えばこれだろ! という方も多いでしょう。
それまでのネタMADとは一転、思いっきりガチなコラボPVに挑戦してきました。しかも初挑戦にしていきなり現在のトップクラスと比べても全く遜色の無い作品。キレイなシンクロ、複数回の自然な衣装変更、細かく投入されるエフェクト。たぶん今発表されたとしても週刊アイマスの上位にランクインすること間違いなし。
「2007年06月19日 21:17:06 投稿」となっていますが、この当時でここまであらゆる要素を高レベルで実現できる作者なんて他にいなかったんじゃないかな。わかむらPは参入前、RidgerPもまだこのころは『太陽のあずさ』を発表する前で綺麗なシンクロ+自然な衣装変更くらいしかやってなかったはずだし*2


(レリヲPのキモの後半の演出。先に動画で見たい人はここから下は見ないように。)





そして、レリヲPの評価を決定付けたのがこの2:25からの一連の演出。流れるような衣装変更を行って、「良いMADだなあ」と油断した視聴者をガツンと殴り倒すような衝撃。一瞬白く色が反転したあとにバックの二人がくるりと回りながら消失し、次の瞬間には実写の桜と神社をバックに雪穂が一人で踊っている! 当時のアイマスMADでこんなことやったのはこの人が初めてでしょう。「後半の演出に定評のある」レリヲP誕生の瞬間でございました。


『夏祭り』は多数のリクエストにレリヲPが応えてジッタリン・ジン版も作られています。とはいえ、映像と合ってるのはやはりホワイトベリー版のほうかな?

その演出は一瞬の鳥肌のために


レリヲPはその後も進化を続けます。『夏祭り』以降に発表された作品は全て超ハイレベルで甲乙付けがたいものですが、個人的に最高傑作と思っているのはこの『snow angel』。全体的にレベルの高い編集をする彼がなぜ「後半の演出に定評のある」という評価をされたのか? それはやはり到達点の高さからではないかと思うのです。視聴者にゾクリと鳥肌を立たせる一瞬の輝きこそが彼の真骨頂。



(ここ以降に貼っているのは動画のコア、レリヲPを語る上で最も重要な到達点とでもいうべきシーンです。できれば先に動画をご覧下さい。)






3:07からの『夏祭り』とは逆にトップのあずさが消失→暗くなった舞台で一人踊るあずさ→だんだんと舞台が明るくなっていき、二人がアップで振り返る、という一連の演出は、是非実際に確認して頂きたい。鳥肌を超えて鳥の唐揚げになる人が続出するのもむべなるかな。*3

新作を置きみやげに惜しまれつつも引退

大変残念なんですが、仕事が忙しくてこれ以上MADを作るのは不可能になってしまいました。
見てくれた方々、アイマスMADを盛り上げてくれた方々に心よりありがとうと言いたいです!


追記:コメントが本当に泣けますね・・・ありがとう。
本当はネタ系MADをもっとたくさん作ってアイマスMADを支援したかったんですが・・・
ごめんよ(´・ω・`)

そして、ほんの一週間前。彼は最新作の発表と同時に引退宣言を行いました。非常〜〜〜〜に残念ですが、しょうがない、作者にだって生活があります。
引退を聞いてから発表されている名作の数々をまとめて見ているうちにレリヲPに少しでも感謝を表したくなりました。この記事がほんの少しでも、彼の作品が再度見直されるきっかけになれば良いのですが……。
引退作はそれまでの「後半に定評のある」という評価を覆すような、全編に渡って幻想的な雰囲気に統一された素晴らしい作品でした。それ以上の細かい論評など無くとも、ここまでの作品を見てティン!と来た方なら、もうレリヲP作品に対する強い信頼を感じてるのではないかと思います。彼の最後の力作*4を、心の底から楽しみましょう。


しかし、僕の経験からひとつだけ言えることがあります。
「引退宣言をしたMAD制作者はかなりの高確率で復活する。」
そして、それは歓喜の声と共に受け入れられることとなるでしょう。いや、別にレリヲPにプレッシャーをかけるつもりはこれっぽっちもないんだけどね?

*1:千早に「おはよう!!朝ご飯」を歌わせるとロボットのような歌い方(通称:メカごはん)をする。信じられないかもしれないがこれはノーマルPVである→http://www.nicovideo.jp/watch/sm13817

*2:いや、LovePowerとかLとか今でも大好きだけど

*3:この場面、「鳥肌どころじゃねえ……俺は鳥になった」→「鳥肌どころじゃねえ……俺は鳥の唐揚げになった」と決まり文句がどんどん進化している(笑)

*4:この言い方だと死んでるみたいだな(笑)