やる前から好きになるのがわかるソフト。

SuperLite 1500シリーズ Prismaticallization

SuperLite 1500シリーズ Prismaticallization

(CD読み込み遅いと辛そうなので、僕はDC版買いました。)
Prismaticallization

Prismaticallization


わーい、届いた届いた。一緒に頼んだ『秘曲笑傲江湖』はまだ届いてないのに、なぜかゲームのほうが先に来てしまった。
海燕さんが「だめだけれど好きなソフト。」で貶すことで愛情を表現してたゲームですね。いやー、僕も一体何時間くらいで壁に投げつけたくなるのか、楽しみでなりません。プレイする前から「ああ、これは絶対好きになるな」ってのがわかるゲームってたまにあるんですけど、これはまさにそのものだと思う。


そう、ある種の作品に対して、僕らは貶すことでしか愛情を表現できないのです。いや、別に貶してるつもりないんだけど、どう見ても貶してるような表現でしか愛情を表現できない作品ってあるんだよね。AIRって退屈で意味不明で狂ってるようにしか見えないキャラばっかりで、ちっとも面白くないけど最高だよな? とか言ってみたり。アージュってあの気持ち悪さやあざとさが魅力だけど、僕はそろそろ面白いと思うより腹立ってきたよ!*1 とか言ってみたり。いや、わかりにくいんだよ! 同意求めんな。
どう見ても皮肉に見えるかもしれないけど、これ、100%本気なんだよなあ。


これって、要するに身内に対する態度と一緒なんじゃないかって気がします。男友達同士の「あいつバカだから」って半分褒め言葉だったりするじゃないですか。僕はある種の好きな作品に対しては、どうも身内みたいな感情を抱いてしまってるのかもしません。まっすぐ褒めるのが照れくさいといいますか。全部が全部そうというわけじゃなくって、そういうアンビバレンツな態度で好意を表したくなる類の作品ってのがあるんですよね。駄目な部分は目立つけど、それでも好きでしかたがないようなもの。むしろ駄目な部分を含めて愛さずにはいられないもの。

この日記でもたびたび話題に出してる「SWAN SONG」と「らくえん」なんかいい例で、「らくえん」は貶しつつも大好きでしかたがないタイプで、「SWAN SONG」は真っ正面からベタ褒めしたくなるタイプです。
例えば、「スワンソングのキャラの掘り下げっぷりは半端じゃないよな。捨てキャラ一人もいないじゃないか! エロシーンまで含めて全く無駄のないシナリオなんてエロゲで初めて見たぞ!」とか言うのに対し「らくえんって変更前のシナリオの残骸が無駄に残ってたり、後半のストーリーが飛びまくったり既読判定甘かったりあからさまに完成度低いよね」「でもいままでプレイしたエロゲの中で一番好き」とか言うんですね。ああわかりにくい。

*1:これはどっちかというと愛が冷めたパターン