MADのMADは定番ジャンル――『さよならプロデューサーズ』
『いろいろあるさ』
(MADPV) 『 So What 〜さよならプロデューサーズ〜 』
そう、それがどうした! 私たちはアイドル!
洋楽を使った大変かっこいいPV。歌詞や映像の仕掛けに気づくなくても、おそらく一見しただけで何かしら心にギュンギュン来るものがあるのでは。
そして、小さくて多少見づらい歌詞や引用された動画群をよくよく見れば、いままで数え切れないほど登場して去っていったニコマスプロデューサーたちへのメッセージが見えてくる。これはアイマスのMADというよりは、「ニコマス」のMADですね。
歌詞が見えにくい部分があると思います。その際は。
歌詞職人さんをはじめとするニコ動の皆様。よろしければ。
このニコマスMADを、完成させてやってください。
投稿者コメントでこう促されていますが、現在コメントで補完されているのは実は改変意訳前の元歌詞のほう。だが、それがかなり良い効果をあげている。
「夫がいなくなったみたい、どこへ行ったんだか」→「また誰かやめたみたい、どこへ消えたんだか」。で、「それがどうした! わたしは今でもロックスター!」→「それがどうした! わたしたちはアイドル!」に繋がると。これは上手い。
元の歌詞をどう改変してMADのMADができているのかが、両方眺めれば一目でわかる。こうやって元の歌詞と並べて両方の意味を簡単に理解できる今のような状態が、僕から見ると「完成」に見えますね。もちろん、他の誰かにとっては違うのだろうし、何もついてない状態こそが完成だ! という意見もあるだろうけれど。*1
以上を踏まえれば、多数の過去のニコマス動画や「みてれぅチャンネル」*2「THE iDOLM@STER MAD World Service」*3が引用されている意味もわかるはず。
ある程度以上ジャンルとして成熟すればこの手のMADのMADというやつは当然複数出てくるもので、ニコマスに限定しても別にこれがはじめてというわけでもありません。MAD全体で考えれば、むしろこれは定番中の定番と言える。
一見するとディープな人にしか通じないように見えますが*4、こういうものは見ている側のほうで「自分が」深く関わっているジャンルへと容易に脳内変換が可能だったりします。なので意外と通じる。そもそもがロックスターからアイドルへ歌詞を変換しているわけで、それをさらに変換して受け取ることは別に難しいものではないでしょう。
まあ、つまり僕らはメタが大好きで、メッセージを受け取って心に何かを残されたような気分になることが大好きなんだね。メッセージだから解釈は一つだなんてこともない。応援歌だとか皮肉だとか、受け取った側で好き勝手に解釈すればいいんだよ。
動画プレイヤー
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