適度に長くて、面白くて、完結しているライトノベル

が読みたいなあと思って『空ノ鐘の響く惑星で』全12巻をまとめ買いして読んでいます。

4840224870空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス 2003-12

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12巻なら長すぎるってほどでもないし、良い評判はちらほら見たことあるけどほとんど悪い評判を聞かないシリーズだし、過去作の『陰陽の都』や『パラサイトムーン』も確か安定した面白さだったよね。うん、君に決めた! とか思って読み始めたわけだけど……これがまた期待以上に面白くてなんか得したきぶんになっています。


どう面白いか? 誤解を恐れず一言で表現すると『堅実さ』になるかな。目に見えて奇抜な設定や露骨に目立つキャラクターがいるわけでもない、ぶっちゃけた話ごくごく普通のSFファンタジーなんだけど、でもそれで全く問題無く面白いの。こんなふうに面白くなるように物語を積み重ねていけば当然面白くなるに決まってるじゃん、みたいな。でも読者にそうやって当たり前のように思わせるってなー凄いことだろう。
『パラサイトムーン』とかの過去作も確かに面白かったけど、僕の記憶が確かならもう少しストーリーがとっ散らかってるものを書いてた人って印象だったけどなー。うーむ、男子三日合わざれば……というやつなんだろうか。


1〜5巻までは徹夜で読まされちゃいました。自信を持ってオススメ。