ロンドン大学主催のニコニコ座談会in京都

というわけで、こちらの座談会の京都バージョンで英国紳士と色々話してきました。*1
ロンドン大学の「Metadata project」という研究の第一弾としてニコニコ動画に白羽の矢が立ったとのことで、ニコニコ動画が終わった後も、世界中を回って動画サイトやソーシャルブックマークのタグなどの「メタデータ」を文化面/技術面双方から研究するという、なかなか大がかりなプロジェクトみたいですよ?

はてなでidとって研究報告もされているようで。英語なのでさっぱりわかんないけどね! ははは!
ニコニコ動画の研究の傍ら、余裕があればはてなも研究してみたいのだそうな。確かに「メタデータ」のサンプルとしてはてな*2はなかなか面白いかも。


で、今回の座談会の話に戻ります。GWの東京ニコ部オフにてこのプロジェクトのメンバーのおざぶさんと縁が出来まして、約束通りの参加とあいなりました。関西の座談会は主にmixiで募集を行ってたみたいだけど、メールで知らせてもらわなかったら気づかずスルーするとこでした。あぶないあぶない。
6月7日に大阪でもあるみたいですが、それに先だち京都で7人のニコ厨たちが集いました。集いましたというか、京都開催は後で急遽追加されてなかなか人数集まってなかったようなので、開催一週間前くらいはびみょーにTwitterやブクマで声かけたりしてたようなしてないような。


そんなこんなで集まった参加者は、

ニコ厨サイド

研究者サイド

こんな感じ。ニコ部メンバーに偏った東京に比べると一般より……というには話にアイマス成分が濃かったけど。ええ、主に僕のせいです。

さっそくtaitokuさんが簡単なまとめエントリを書いてくれていますね。
そんなわけで、あんまりメモ取って無くてオフレポ書くのたいへんなので、この箇条書きに乗っからせてもらって色々と思い出してみるテスト。というか↑のメンバー表もコピペだぜ! パクって省エネ!

  • 祭りの発生とか盛り上がりの分類
  • アイマスの底'zとかコメントアートの話
  • タグ戦争は観測しづらい
  • ニコニコ動画の「空気」のはなし

このへんまとめてニコニコ動画における「祭り」とは? という話。東京の座談会では「空気」というのがひとつのキーワードになっていたみたいですが、京都座談会では「祭り」の説明、分類が大きなテーマになっていました。
「祭りの中でおこるタグ戦争とは?」「ああ、ありゃほとんど荒らしです」「んー、でもタグで会話してたりとか、祭りならではと言えばそうだよね」
「コメント、再生数の区切りで起こる『視聴者が一つの動画に集まる祭り』と、同一テーマで企画されたり突発的に起こったりする『投稿者が集まり複数の動画をアップロードの祭り』『コメントアート作者が一度に集う祭り』などがある。」
コメント、再生数祭りの例としては組曲、流星群、歌ってみたなど。おそらく一番規模が大きい。
うp祭りの例としては突発的なものとして底'zを挙げる。企画としてMSCとかカクテルパーティーを挙げても良かったのだけど。
※関連

コメント職人祭りの例としてはRigerPの『L』が挙がりましたね。あの短い動画の中で13個のCAが競演していた祭りがあったのだとか。
※関連

とりあえず動画冒頭で宣伝されてたマイメモリーをひとつ。

  • 「権利者削除の話」「過去のなりすまし削除疑惑」
  • 改造マリオ削除の話。各企業の姿勢の話。
  • 権利者削除に対するスタンス。「仕方ない」
  • NGの使い方。キーワードで弾く場合の考察など

権利関係から荒らしに対する対処、NGIDの使い方などなど。改造マリオからリバースエンジニアリングの話になって「アメリカでゲームが発展しているのはリバースエンジニアリングの力がかなり大きい。」とか。
日本独特の著作権やニコニコ権利関係の特異性の話はそこまで深くは話さない。というかそこにいくと3時間で終わらないので、個別の例としてなりすまし疑惑の話やニコマスの自主規制ラインの変遷とかをちょっとずつ。架空戦記一斉削除からの一連の流れを話せなかったのは不覚だったかな。
※関連

「自演乙」などのよくある荒らしコメを利用したNGワードの活用方法と、それをやるとツンデレコメントまで巻き添えにしてしまうことについて。*3これについては後で是非リストを送って欲しいと言われたので、関連記事としてくらふとさんのまとめ記事をひとつ。
※関連

  • 通訳のマークはニコ厨でないので、通訳が大変そう
  • マークの兄貴はニコ厨で東京会場の通訳。料理動画を上げているらしい。

通訳のマークさん。東京で通訳してたのはお兄さんで、立派なニコ厨でも本人は『MADムービー』という言葉すら知らなかったということが後で判明。いや、あれはほんとかわいそうだったw

投票で選ばれたのは戀塚さん。わかむらPとかも挙げられてたよ!
※関連

戀塚さんネタとわかむらPについての記事。

  • はてな村民はニコ動のランキングを使ってない。
  • SNSやブログ、twitter経由でみる。世間の流行ノイズをカット
  • 今日のユーザーでも若い2人はランキングから見るって言ってた。若いカジュアルなユーザーほどランキング重視?

ある程度カテゴリや人数を絞って利用するニコニコ巡回フィルターの話。はてな村民は見ていないというより、見ていない人も意外と多いぞというのが正しいか?
反応次第で瞬間的に連鎖するTwitterの「また見てる」、傾向を読んでピンポイントで人を追っかけることができるはてブの「お気に入り」、あともちろんブログ。
※関連

巡回スタイルの一例として、「Mitter」の使用レポート。

  • firefoxを使っているかどうか。グリモンは?
  • twitterなど他のツールとの連携。

ツール話。「また見てる」を知らない人が、その正体を知って感動したり。このほかに「Craving Explorer」の話も。
※関連

firefoxニコニコ動画の便利なグリモンやアドオンについてと、Craving Explorerの記事。

  • 2chとの連携。僕とかHukumatsu0802さんは「2ch2ch、ニコ動はニコ動」

「ニコニコから2chの板へ飛べるシステムなんかが求められないか?」「数が合わないし、あまり現実的ではないのでは」

  • 小中学生がニコ動を見ているなんて想像がつかない。
  • でもオフとかに中学生が来て問題になっているらしい。
  • 若い世代がどうなってるのか、どうなっていくのかはホントに不明

ある程度若い世代がどう受け取ってるのかというのは本気で謎。ニコニコについて活発に発言するひとって多いけど若い世代の声はほぼ動画コメント上でしか見えない。

  • ニコニコ動画の地域性の話・・・ピンとこないな
  • ニコニコカラオケとか中曽根offとか、オフ会は地域性がありそう
  • 持ち込みカラオケデビューをした話をする
  • 車載動画とか電車系とかも地域性?(電車はそれ自体確立されてるけど)

「日本のコンテンツはこれまで東京中心に発展してきたが、ニコニコ動画はこれから地域性を強く押しだしていくのではないか」という質問。僕を含めて、ピンときてない人が多かった。確かに東京中心ではないとは思うのだけど、地域性を意識した動画と言われると……うーん。

  • 俺の職場ではニコ動の話をする人は皆無。技術系の職場はそうでも無いみたい。
  • 風と共に去りぬ」でツンデレを説明する俺

うちもうちも!>職場 というか、濃いニコ厨はニコニコ話に常に飢えている。風と共に去りぬツンデレ説明はなかなか面白いアイデア


こんなところかな? あと僕が覚えている範囲だと、2chの実況文化の逆としてSZBH方式を挙げたり、ニコニコの公式化・一般寄り戦略の話をしたり。
※関連


その後の飲み会はリミッターが外れたかのように濃いアイマス話だのニコニコ部話だのをしゃべりたおしでした。通訳間に合わなくてもそんなの全然関係無く。
ん? まなめさんはぱんつの超級紳士? 記憶に無いなあ。まあ事実だけど。

で、明日は座談会じゃなくて、ブロガーとしてインタビュー受けてくるよー。はいはいそこ、何様? とか言わない。あくまで研究協力の一貫だからね。

追記

関連記事増やしました。話題についての記事を自分のブログから抽出してみたらほとんど書いてて我ながらあきれたw
僕は頻繁にニコニコ動画について書いてますけど、基本的には深く潜らずに表面をなめた「出来事の記録」という感じで、それ以上踏み込んで書くことはあまりやりません。広くに参照されることではじめて価値が生じるタイプの記事が多い。なので、このような研究・分析に情報を提供するというのは、普段からやってることの繰り返しです。
というか、何かしらの情報のHubになるような記事を書こうってのはずっと意識してきたことなので、このブログは乱暴に言ってしまえば丸ごと「メタデータ」みたいなもんなのかもしれませんね。

*1:いやぐっずさんドイツ系だし通訳のマークさん日本生まれ日本育ちのアメリカ人だけど

*2:というか主にはてブ

*3:ツンデレコメントの解説は苦労したw