ジャンルの壁とP名補正の壁について

ついこないだTwitterで盛り上がっていた話についてのcocoonPのエントリ。元々僕の発言がきっかけになってるので、発言意図の説明などをさせてもらいます。
きっかけとなった発言として紹介されているのがこれ。

わかむらPとかの名が売れた作者とそうでない作者との間にも壁があると思われがちだけど、僕はそこは大した壁じゃないと思ってる。P名意識するようになったらもう勝ちだよ。

はい、ニコニコのアイマス界隈の内情をわかっている人からすればちと無神経な発言ですね。cocoonPが記事でまとめているように格差は確実に存在するし、どんどん広がってるのは事実なわけですから。
ええとですね、言い訳じゃないんですけど、これは直前のこの発言の続きでして。

古くはとかちつくちて、新しいのだと再現M@STER系からアイマスMADそのものの間にはどうしても大きな壁がある。これをぶち壊すことは課題だ。

僕はどちらかというとP名補正による壁よりもアイマスMADというジャンル自体に存在する壁のほうに注目している、と。で、それに続く発言がアレなんです。
確かにP名補正の壁をぶち壊したいと思ってるなら僕の普段やってる行動は逆効果かもしれません。既に伸びている作品を中心に取り上げているというのは自覚しています。ただ、僕はそれよりも先にジャンル自体の壁を壊すことが何よりも重要で効果的だ、と思ってるんですよね。見る人に対して作る人が多くなりすぎたのなら、まずは見る人の数を増やさなければと。
なので、「P名意識するようになったらもう勝ち」というのは、僕の個人的な目標ですね。一人でもP名意識するようなレベルまではまってしまう人を増やしたいという願望があるということ。


まあそれにしても「大した壁じゃない」というのは実際にその壁を実感してる人にしてみれば、いかにも無神経な発言です。十分大した壁だよね。僕が強く意識しているのはそちらではないということを表現したかったのですが、まるでそっちの問題は存在していないかのような発言をしてしまった。もちろん、そっちだって人さえ増えれば全てが解決するという類の話ではないし、けしてどうでもいい話なんかじゃない。
あのあとTwitterアイマスクラスタで凄い勢いで広がった議論は、反応が届かない作者にどうやったら視聴者の反応が届くようになるか? ということを考える上で有意義なものだったと思います。どうしてもすぐに結論の出る話ではないけども、あきらめずに作者、視聴者双方がアイデアを出すことはきっと無駄じゃない。


ところで、ニコニコで「作者名を明記する」文化がはっきりと定着してるのってアイマスだけなんだよな。名無しが無償で気合の入った作品を発表する、というニコニコの基本路線はこれまで有効にはたらいてきたけれども、そろそろアイマス以外も作者を強く意識して評価するっていう文化が本格的に広まってきても良い頃合いなんじゃないかと思ったり。
VOCALOID界隈とかも一応作者名は意識されてるけど、週刊VOCALOIDとかのランキング動画だと作者名出てこないよね。最近見てないけど、アレ今もああなんでしょうか?