ニコニコユーザーは権利者を無視できない
１．権利者（著作権者）が黙っているうちは自由にやれ。
２．権利者が意向を示したらそれに従え。
上記の内容をもっと端的に書きあらわすとこういうことになる。
１．空気読め。
うわ、長々と書いてきたことをめちゃくちゃシンプルにまとめられてしまった。２行どころか最終的には４文字じゃないか。
実際「洗脳・搾取・虎の巻」や「キラメキラリ」のフルバージョンを再ＵＰしたうｐ主はニコニコ住民の袋だたきにあっています。「動画に罪はないのだから楽しもう」という態度の人はいても、動画のうｐ主を擁護するコメントはほぼ皆無。海燕さんの言葉を借りるなら「空気読めよ」という扱いを受けてます。
ええとですね、これ別に皆が権利者やＭＡＤ作者に配慮して善意で叩いてるというわけじゃないと思うんですよ。もちろんそういう人だっているだろうけど、「こんなことしたら関係無い動画まで消されるかもしれないじゃないか！ 責任取れんのか！」っていう理由で叩いてる人もたくさんいると思う。「権利者を無視するな」というのは、一見権利者への配慮に見えて、実は多分に利己的な要求なのです。
そんな利己的なルールだからこそ、ちゃんと浸透すればまともに機能する確率は高いと思います。権利者が嫌がってるんだぜ？ という理由では従わない人間も、別のも消されるぜ？ 下手したらニコニコ潰れるぜ？ と言われたら従うはず。
そう考えると、どうも以前話題にしたような巻き添え削除*1という現象も、そういう危機感を煽るためにわざとやってるのか？ って気がしてきます。いや、これはさすがに邪推だと思うのですが。*2
ネット上で多数の善意に期待するなど空しいことです。嫌も応もなく、権利者を無視することなどできない状況にしてしまうのが一番確実。そして、ニコニコの運営は権利者の削除要求をほぼ全面的にのむことによって、そういう状況を作りだしています。
