『キラメキラリ』はリハーサルが凄いのだ

昨日取り上げたid:hajicさんの日記のコメント欄にて、『キラメキラリ』のフルバージョンについてのやりとりをしています。
以前権利者削除されたものを別人が無断アップしたもので、コメントでも言ってますがこないだのエントリで話題にしたパターンそのもの。しかし「二重に著作権違反」とか「かわいいのう。でも明日までには消しとけよ、ナムコさんへの仁義だ」とか「馬鹿が」とか、そんなコメントばっかですね。果てしなくわかりにくいローカルルールだけど、「著作権は無視しても権利者の動向は無視するな」ってのは少なくともアイマス界隈ではかなり浸透してるみたい。

sikii_j 『ああ、まさにこないだのうちのエントリそのものの展開ですね。この『キラメキラリ』のフルバージョンは週刊アイマスで消されてるのに一位を取ったという伝説の動画です。いやー、もったいないもったいない。でもデキがめちゃくちゃいいから特別扱いなんてことするとさすがに反感買っちゃうだろうし、権利者を責める気にはなれません。
消されたら圧縮版をどうぞ。しーなPは消されてすぐに圧縮版を再うpしてます。そしてそれが次週の週刊アイマス一位(笑)。
http://www.nicovideo.jp/watch/1187100439


hajic 『すげえ(笑) でもこれは本番Ver.のに軍配が上がるように思えます。普通ショートにすれば聞きやすくなるのに。カットすべき部分がないんですね。』

http://d.hatena.ne.jp/hajic/20070918

うん、それは僕もそう思う。作者の特徴として、しーなPは短い尺のパンチ力勝負じゃなくて、長い尺で中毒性勝負な人だしね。
しかしですね、↑のマイリストの説明文でも書いてますが、僕はしーなPの『キラメキラリ』ならCD音源のフルバージョンやその圧縮版じゃなくて、ラジオ音源のリハーサルバージョンを推したい。


音質はこちらのほうが悪いのになぜ? 一つにはスナップショットでも分かるとおり、音質が悪いおかげでやよいの声の最大の特徴である「舌っ足らずな空耳」がえらいことになっとるからです。1分35秒の全編通して、歌詞の通りに聞こえる箇所がほぼ無い(笑)。
それだけではなく、ニコニコ市場との絡みという側面もあります。この動画が投稿された時期はちょうどニコニコ市場が登場する直前だったのですが、どういう偶然か、これ発売直前のやよいのCDの販促を意識した作品なんですよ。もちろん市場がはじまった瞬間に商品が貼られ、やよいのキャラクターCDはニコニコ市場開始直後としては1,2を争うほどの販売数をほこる商品となったのです。この偶然に偶然が重なった展開、面白いと思いませんか? 「フレフレ頑張れ、最高!」→「売れ売れ頑張れ在庫を」という空耳歌詞を見ていると、これがほんとに偶然なのかと疑わしく思えてきます。


完成度云々ではもちろん本番バージョンのほうが上でしょう。しかしこの動画には完成度で計れない何かがある。おそらく作者であるしーなPの思惑をも超えた何かが。これ見た後に注意して本番バージョンを聞いてればわかりますが、わざわざ高音質のCD音源を低音質のラジオ音源に差し替えて、空耳の該当箇所が「タニシ」って聞こえるようにしてるんですよ?


こういうことが起こるからニコニコは面白いんだよね。