遅ればせながら永井動画にはまっている

永井先生といえばニコニコというか、元々は2ch→peercastの有名人なんですが、2chのひろゆきがインタビューで取り上げたりして最近はもうニコニコの人気ジャンルの一つに定着している感があります。

 すごく楽しそうにゲームする「永井先生」という方がいらっしゃって、独り言を言いながらゲームをプレイする動画がニコニコに上がってるんですけど、彼、動画のファンからプレイステーション 3PS3)をもらったらしいんですよね。あまりに面白いから、ネットで見た人が「PS3をやらせたらもっと面白いんじゃないか」とプレゼントしてしまった。


――「Web2.0は大嫌い」とひろゆき氏 ニコ動有料版で「もっと面白くしたい」 (2/3) - ITmedia News

僕も前から存在くらいは知ってて、動画もチラっと有名なのをいくつか見たことはあったんですが、大して気にはしてなかったんですよね。ふーん、なんか変な人がいるのねってくらいしか。

でも、ここらへんで「永井配信の経歴」や「登場人物」などの背景を仕入れた後に普通のプレイ動画を見たりすると、これがまたびっくりするくらい面白い。知らずに見てるとそのバカさ加減や偉そうな口ぶりにむかついてしまうかもしれませんが、わかった上で見るとむしろ愛着すら沸いてくるという不思議。


wikiである程度の前情報を仕入れて、独特のパーソナリティを理解した後に普通のゲームのプレイ動画をチェックしてみてください。びっくりするほど印象が変わるはず。
とりあえず永井先生の特異性がはっきりわかる例として、ひろゆきも言及した視聴者からのプレゼントがあるでしょう。そのときのリアクション動画がこれ。

PS3、XBOX360本体、ソフト複数のプレゼント! ありえない! 動画を配信→視聴者喜ぶ→配信用のプレゼントが来てさらに配信というサイクルが出来てしまっているのです。これはにわかには信じられないほど驚異的な現象です。


このときXBOX本体とアイドルマスター、さらにはゲイツポイント*1まで貰っちゃってるんですが、永井先生はそのあと思惑通りにアイドルマスターにどっぷりとはまります。

これがまためちゃくちゃ面白い。全然興味のない人間がいかにアイマスに洗脳されていくのかを赤裸々に綴ったノンフィクションのドキュメンタリー。最初はボロクソ言ってるくせに、だんだん本気でドはまりしていく様が面白すぎる。
これを見てアイマスに興味を持っちゃったって人はけっこう多いんじゃないかな。


しかし、永井動画は見ているとなんだか自分との葛藤がありますね。だってさ、これよーするに猿回しの猿を見て喜んでるのと同じ心理なんだもんなあ。手を叩いて笑ってる自分の下世話さにハッと気が付いてしまうと、どーしよーもない自己嫌悪を感じてしまう。
面白い、確かに面白いし、僕はこんな生活をしてるニートが認められるべきじゃないとか、そういうことはちっとも思わないんだけど……みんなでよってたかって一人のいい年した人間を見せ物にして、引くに引けないところまで追いつめてしまっているような感覚は否めないよね。ネタのためにプレゼントをする人はいても、この人の生活を保障できる人なんて誰もいないんだもん。
別にそんなのは結局本人の責任なんだけども、なんだか楽しんで見つつもそこはかとない背徳感を禁じ得ません。

*1:他にもたくさん貰ってるけど