秘曲笑傲江湖

秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)

秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)

ああ、あっという間に読み終えてしまった。それなりに太い一冊なのになにこのさらさらとした読み心地。めちゃくちゃ上手いライトノベルを読んでいるかのよう。この読みやすさで翻訳ものだなんてとても信じられんなあ。

一巻の時点で既に膨大な量の登場人物出てるのにちっとも混乱しないのは、キャラがどいつもこいつも見事に立ってるからですね。中国の小説ならたくさんの登場人物って珍しくないような印象だけど、こんなに覚えるのに苦労しない小説は初めて読みましたよ。シンプルでかつ先が気になる内容で、それでいて勧善懲悪に対するアンチテーゼがこの時点で既にかいま見える。超良質のエンタメの匂いがしますよっ! うおぉ、続きめちゃくちゃ楽しみ!

てか、なに、あの女性キャラのかわいさ! 超恋する乙女。妹分で相思相愛なのは周りからバレバレだけど本人達は気付いてないとかっ! 焼き餅焼きまくりの純情な子とか! 小悪魔っぽい子とか! 萌えは既に中国が何十年前に通り過ぎた道なのですかっ!